- 2025/09/12 掲載
元ビジョンファンド日本人幹部がVC設立、サカナAIに出資
[東京 12日 ロイター] - ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)元幹部の佐々木陽介氏が独立してベンチャーキャピタルを設立し、日本発のユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)であるサカナAIに出資したことが分かった。
佐々木氏はSVFの創設メンバーで、テクノロジー業界での幅広い人脈を生かし、スタートアップ企業への投資を進める方針。佐々木氏はロイターの取材に対し、「国内外の有望企業に資金と事業支援の両輪で手厚く支援していきたい」と語った。
佐々木氏は1999年、東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行し、2003年にソフトバンクに移り、財務部で英ボーダフォン日本法人買収などを担当した。その後、SVFの立ち上げに参画し、ロンドン本社のマネージングパートナー兼東京オフィス共同代表として投資業務全般に携わった。6月末に退社し、東京都内でベンチャーキャピタルを設立した。運用額は非公表だが、中堅規模とみられる。すでにサカナAIをはじめ複数社に投資済みで、シード(創業期)やアーリー(初期段階)の企業を中心に出資する。
あわせて、アドバイザリー会社ソレイユパートナーズを設立した。東京と英ロンドン、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイの3拠点体制で、国内のスタートアップや投資家の海外進出を支援するほか、海外企業の対日進出をサポートする。
佐々木氏は、引き続きソフトバンクグループ子会社のAI特化型VC、ディープコアの投資委員会メンバーを務めるほか、9月にはソフトウエアテスト大手SHIFT傘下の投資会社の顧問に就任した。
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