- 2025/09/12 掲載
マイクロソフト、オープンAIの営利企業化認める新たな合意
[11日 ロイター] - 米マイクロソフトは、生成人工知能(AI)のオープンAIが組織を改変して営利企業化するのを認める新たな非拘束の提携合意に署名した。両社が11日、発表した。
対話型AI「チャットGPT」で一世を風靡(ふうび)したオープンAIは、より一般的なガバナンス構造の下で資金調達を行い、最終的に上場を目指したい意向。そうしたことを可能にするためのマイクロソフトとの交渉は長引いていたが、一歩前進した形だ。両社は新合意の詳細を公表していないが、最終的な条件を詰める作業を進めていると説明した。
マイクロソフトは2019年、オープンAIに10億ドルを投資し、23年初頭には100億ドルを追加投資。従来の契約では、マイクロソフトはクラウドプラットフォーム「Azure(アジュール)」を通じたオープンAIのソフトウェアツールの販売独占権と、同社技術への優先アクセス権を有していた。
マイクロソフトはかつてオープンAIに対する唯一の計算能力プロバイダーに指定されていたが、今年はその支配力を弱めた。
年収数十億ドル規模に成長したオープンAIは、より一般的な企業構造と、追加の計算能力プロバイダーとの提携を模索している。
一方マイクロソフトは、オープンAIが自社モデルの知能が人間レベルに達したと宣言した場合でも、同社技術へのアクセスを継続したい意向。従来の合意条件では、そうした宣言をもって提携関係が終了することになっている。
両社は、マイクロソフトによるオープンAI株の所有規模や、マイクロソフトがオープンAIの最新モデルおよび技術への独占的アクセス権を維持するかどうかについては明らかにしていない。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR