- 2025/09/12 掲載
関電、27年春にも初期調査完了=次世代原発、地質調査に5年―福井・美浜
関西電力が美浜原発(福井県美浜町)で検討している次世代原発の設置を巡り、2027年春をめどに地質や活断層の有無を調べる初期調査を完了させる方針であることが12日、分かった。その後の詳細調査も含め、全体では30年ごろまで約5年かけて立地の適否を確認する。今年11月の着手を視野に入れており、来週にも計画を公表する。
関係者によると、設置可否の判断に向けた最初のプロセスである初期調査(概略調査)では、現在ある発電所の南北二つのエリアで、岩石を採取し地層の分布を調べるボーリング調査や地表面から地質構造を調べる地表踏査などを行う。
初期調査の結果を踏まえ、27年4月ごろからは、必要に応じて追加のボーリング調査も実施し、地震の影響に関する詳細な調査に移行する。調査次第ではあるが、終了時期は29~30年ごろを見込んでいるという。
関電は今年7月、従来の原発より安全性を高めた次世代原発への建て替えを検討するため、美浜町に調査方針を提示。8月には同町が調査の受け入れを表明した。
関電は26年に美浜3号機を含む原発3基が運転開始から50年を迎える。一方、人工知能(AI)普及によるデータセンターの建設増で電力需要の増加が見込まれ、既存原発の扱いが課題となっている。
【時事通信社】 〔写真説明〕関西電力美浜原発=2024年4月、福井県美浜町
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