• 2025/09/22 掲載

欧州株、分散投資先としての魅力高まる=市場関係者

ロイター

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Ankika Biswas Ankita Yadav

[22日 ロイター] - 世界の投資家が欧州株に再び注目している。市場関係者によると、底堅いリターンと割安なバリュエーションを背景に分散投資先として魅力が高まっている。

アムンディやM&Gインベストメンツといった運用会社は資金を欧州に振り向けている。

アムンディは2024年後半以降、欧州・日本・新興市場への長期株式ポジションのリバランスを進めている。M&Gは欧州株を「オーバーウエート」、米国株を「アンダーウエート」としている。

アムンディのマルチアセットソリューション担当グローバル責任者ジョン・オトゥール氏はロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムで「リスクオンを維持しながら分散化する手段」として欧州株は魅力的だと語った。

欧州市場では、ドイツの5000億ユーロ規模のインフラ基金や、北大西洋条約機構(NATO)の新目標でユーロ圏諸国が防衛費増額を表明したことが、好感されている。

オトゥール氏は、こうした財政政策を「ゲームチェンジャー」と表現。中央銀行も実体経済の支援を継続していると指摘した。

欧州株の指標となるSTOXX600指数は今年9.2%上昇。航空宇宙・防衛株が62%急伸した。米S&P500種指数は13.3%の上昇だ。

一方、LSEGのデータによると、STOXX600指数の予想株価収益率(PER)は15.6倍。S&P500種指数の25.3倍を下回っている。

JPモルガン・プライベート・バンクのグローバル投資戦略共同責任者、スティーブン・パーカー氏は、欧州の財政見通しが改善しているとした上で「米国に比べて大幅に割安な水準で取引されており、米国より高い配当も提供してくれる市場だ」と指摘。

M&Gインベストメンツのファビアナ・フェデリ最高投資責任者(株式・マルチアセット・サステナビリティー)も、バリュエーションの格差がチャンスになるとし、テクノロジー、ヘルスケア、エネルギーインフラや金融が注目セクターだと指摘した。

ただ、リスクも残っており、米国の自動車・鉄鋼関税、通貨変動に伴う価格競争力の低下、景気減速、投資上の課題、財政政策を巡る不透明感などがリスク要因として指摘されている。

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