- 2025/11/06 掲載
欧州の洋上風力大手2社、欧州各国に政策の改善要請
[コペンハーゲン 5日 ロイター] - デンマークの洋上風力発電大手のオーステッドとベスタスは5日、欧州各国に対し、この分野の成長力を高めるには許認可手続きの迅速化や入札条件の改善、送電網への投資が必要だと訴えた。
洋上風力発電業界は、再生可能エネルギーに否定的なトランプ米大統領の政策の影響で米市場がほぼ停止状態にあり、今後の成長機会を欧州市場に見出そうとしている。
中国メーカーを除くと風力タービンで世界最大のベスタスは、世界の洋上風力発電能力が2030年まで毎年20-30%拡大すると予想しているが、そのためには市場環境の改善に向けた取り組みが欠かせないと指摘した。
デンマーク、英国、ドイツ、オランダなどはこの数年、洋上風力発電の事業免許の入札を実施しても入札者が集まらない事態となっている。コストの上昇や資金調達難を補う補助金や収益保証がないとして、企業が参加を見送っているためだ。
ベスタスの最高財務責任者(CFO)は、コストが上昇する中で業者に全価格のリスクを負わせる入札制度に言及。「欧州で各国政府が次々と同じ過ちを繰り返しているのを見るのは残念だ」と述べた。
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