- 2025/11/13 掲載
原発テロ対策、期限延長を=労働環境変化、「5年は厳しい」―東北電幹部
東北電力の阿部正信原子力部長は12日までに報道各社のインタビューに応じた。原発の新規制基準で工事計画認可から5年以内の設置が義務付けられているテロ対策施設について、「建設業の労働環境の変化などから、5年は厳しい」と述べ、期限の延長を求める考えを示した。
東北電は昨年10月、女川原発2号機(宮城県)を13年ぶりに再稼働。しかし、テロ対策施設の工事が遅れ、完成予定時期を2028年8月に延期した。このため設置期限である来年12月以降、工事完了まで2号機の運転停止を余儀なくされる。
阿部氏は「先行プラントの実績を見ても、初めから非常にタイトな工程になるとの認識はあった」と指摘。時間外労働などを規制する建設業界の働き方改革が背景にあり、業界団体の原子力エネルギー協議会を通じて設置期限を3年ほど延長するよう働き掛けを強める方針だ。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える東北電力の阿部正信原子力部長=7日、仙台市青葉区 〔写真説明〕インタビューに答える東北電力の阿部正信原子力部長=7日、仙台市青葉区
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR