- 2025/11/21 掲載
午前のドルはドル157円前半でもみ合い、財務相の円安けん制でも買い弱まらず
[東京 21日 ロイター] - 午前のドルは157円前半でのもみ合いが続いた。片山さつき財務相の閣議後会見での発言で相場が一時下押しされたものの、下がったところでは短期筋とみられる買いが入りすぐに持ち直した。
ドルは朝方から売買が交錯する展開で、片山財務相が過度な為替変動や無秩序な動きには、必要に応じて適切に対応するとして、為替介入も「当然、考えられる」と発言すると、一時、157.20円まで下押しした。
実需勢からは輸出の売りも相応に出た一方、片山氏の発言後に「下げたところですぐに短期筋とみられる買いが入った」(国内銀行の為替セールス担当者)との見方が聞かれた。
「ボラティリティーの高さを指摘するなど、警戒度を一段階高めた印象はある」(国内銀の為替セールス担当者)との声がある一方、当局から円安を強く警戒する発言はまだ発せられていないとの受け止めが複数聞かれる。
あおぞら銀行チーフ・マーケット・ストラテジストの諸我晃氏は警戒度が強い場合の「断固たる措置」との言葉はなく、「今の発言だと、実弾介入までまだ距離がありそうだ」と指摘し、すぐにドル売り/円買いは加速しないとの見方を示した。
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