- 2025/11/21 掲載
再送-豪政府、米コゼットのメイン・ファーマ買収阻止 「国益に反する」
Christine Chen Scott Murdoch
[シドニー 21日 ロイター] - オーストラリア政府は21日、米医薬品会社コゼット・ファーマシューティカルズによる豪医薬品会社メイン・ファーマに対する6億7200万豪ドル(4億3500万米ドル)の買収提案を阻止した。
チャーマーズ財務相は声明で、今回の決定は外国投資審査委員会(FIRB)が「買収提案はオーストラリアの国益に反する」と助言したことに基づくものだと説明した。「オーストラリアの国益、重要な医療サプライチェーンの安全性、地元の雇用と地域社会を守るために必要な措置だ」と述べた。
コゼットは2月、メインの株式を1株当たり7.40豪ドルで取得することを提案した。しかしその後、メインの業績悪化が「重大な悪影響」をもたらしたとして、両社の合意は無効になったと主張し、買収からの撤退を図った。買収が実現した場合には、約200人を雇用するメインのアデレード工場を閉鎖する方針を示していた。
メイン株式を保有するマソ・キャピタルの共同創業者マノジ・ジェイン氏は今回の決定について、いったん合意した取引から外国の買い手が容易に手を引けるのであれば、望ましい前例とはならないと批判した。「買い手はあらゆる取引において、FIRBの条件を利用することで買収から手を引いたり、価格の引き下げを迫ったりできると理解した」と指摘した。
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