- 2025/11/21 掲載
日経平均は反落、ハイテク株の軒並み安で TOPIXは横ばい
[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比1198円06銭安の4万8625円88銭で取引を終えた。前日の米ハイテク株安を受けて、東京市場でも指数寄与度の高いAI(人工知能)関連株が大幅安となり、日経平均を押し下げた。一方、内需株の一角は底堅く推移し、TOPIXはほぼ横ばい、東証プライム市場の銘柄8割は値上がりした。
マリン・ストラテジーズの香川睦シニアマーケットアナリストは、短期的な需給の悪化がハイテク株の大幅下落につながっていると分析する。「このところ市場では著名投資家やファンドの動向を巡るヘッドラインが意識されており、投機筋を中心にハイテク株を売る動きが強まっており、個人投資家も順張りせざるを得なくなってきているようだ」という。
日経平均は572円安で寄り付いた後も下げ幅を拡大し、後場中盤に1333円安の4万8490円03銭まで下落した。国内ではあすから3連休となるため、手じまい売りが広がったとの見方もあった。
主力株では、アドバンテストが12%超、ソフトバンクグループが10%超、東京エレクトロンが7%超それぞれ下落し、3銘柄で日経平均を1270円程度押し下げた。フジクラ、イビデンも8─9%超安となった。
半面、エムスリー、大林組、ニトリホールディングスは4─6%超高だった。内需株の一角は総じて底堅かった。市場では、児童手当やガソリン暫定税率廃止などの経済対策が意識されているほか、外部環境の不透明感で資金が内需株に向かっているとの見方があった。
TOPIXは0.06%安の3297.73ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.06%安の1697.97ポイント。プライム市場の売買代金は8兆9565億3500万円だった。
東証33業種では、値上がりが不動産、陸運、建設、保険、繊維製品など25業種、値下がりは非鉄金属、機械など8業種となった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.17%高の680.43ポイントと、続伸した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1317銘柄(81%)、値下がりは273銘柄(16%)、変わらずは22銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 48625.88 -1,198.06 49251.26 48,490.03─49,459.59
TOPIX 3297.73 -1.84 3273.43 3,265.70─3,308.22
プライム市場指数 1697.97 -1.04 1686.21 1,681.59─1,703.07
スタンダード市場指数 1479.52 +1.96 1469.49 1,467.66─1,479.52
グロース市場指数 888.86 +1.23 878.97 874.65─892.93
グロース250指数 680.43 +1.14 672.29 668.50─683.63
東証出来高(万株) 337217 東証売買代金(億円) 89565.35
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