- 2025/11/21 掲載
米アボット、がん検査エグザクトサイエンスを230億ドルで買収へ
[20日 ロイター] - 米医薬品大手アボット・ラボラトリーズは20日、がん診断検査キットを手がける米エグザクトサイエンスを、債務を含めて最大230億ドルで買収すると発表した。アボットにとってこの10年近くで最大規模の買収となる。
アボットはエグザクトサイエンスが主力とする大腸がん検査や早期乳がん検査キットを入手し、新型コロナウイルス検査キットの売り上げ減少を補う一助となる。
アボットはエグザクトサイエンス株1株当たり105ドルの現金を支払う。これは直近終値に約22%上乗せした水準。
バーンスタインのアナリスト、クリスチャン・ムーア氏は、買収価格は2023年以降のエグザクトサイエンスの株価を上回っており、高過ぎる懸念があると指摘。アボットにはエグザクトの診断検査の恩恵を受けるがん事業がないことからも、戦略的な合理性が疑われるとの見方を示した。
エグザクトの今年の売上高は30億ドル余りとなり、アボットの診断薬部門の売上高を120億ドル超に押し上げると予測されている。24年度の同部門売上高は前年比6.5%減の93億4000万ドルだった。
買収手続きは26年第2・四半期に完了する見通し。
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