- 2025/11/26 掲載
米財政赤字、10月は2840億ドルに拡大 関税収入増も給付金が相殺
David Lawder
[25日 ロイター] - 米財務省が25日に発表した10月の財政収支は、赤字が前年同月比10%(270億ドル)増の2840億ドルとなった。記録的な関税収入があったものの、11月分の給付金の支払い時期が10月に前倒しされたことで相殺された。
給付金の支払額のカレンダー上のずれを調整すれば、10月の赤字額は29%減の約1800億ドルとなるはずだった。
財務省当局者は、政府機関閉鎖により遅延した支払いによる歳出への影響について正確な推計はしていないものの、歳出総額の5%未満になるとみていると述べた。米連邦法は、政府閉鎖中に未払いとなった給与やその他の債務は、予算が復活した時点で全額支払われることを義務付けている。
11月の給付金支払いを含む10月の歳出総額は18%増の6890億ドル。歳入は24%増の4040億ドルと、同月としては過去最高を記録した。
最大の歳入源は純関税収入で、10月は314億ドルと月間で過去最高を記録した。これまでの過去最高だった9月の297億ドルを上回り、昨年10月(73億ドル)の4倍超となった。
個人所得税(源泉徴収以外)も約75%増の800億ドルで歳入を押し上げた。源泉徴収された個人所得税収は6%増の2790億ドル。
一方、法人税収は180億ドルで横ばいだった。財務省当局者は、今年成立した減税・歳出法案に盛り込まれた法人税減税の影響だと説明した。
財務省の利払い費は27%増の1040億ドル。同省当局者は債務負担の増加と加重平均金利の若干の上昇を反映していると述べた。
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