- 2025/11/26 掲載
英中銀のQT、国債利回りを想定以上に押し上げ=経済学者
[ロンドン 25日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)による量的引き締め(QT)により、英国債利回りが英中銀のこれまでの想定よりも大きく上昇した可能性が高いことが新たな研究で明らかになった。
リバプール大学の経済学者コスタス・ミラス氏は、英中銀が国債保有を実際の半分のペースで減らしていた場合と比較すると、10年物英国債利回りは平均で25─30ベーシスポイント(bp)、中央値で31─34bp高くなっていると指摘した。
8月に公表された英中銀スタッフの分析では、それまでに実施されたQTによって、10年債利回りは15─25bp程度押し上げられたと推計していた。
ミラス氏の論文はQTの発表や入札自体の影響ではなく、資産購入残高の規模とその減らし方が利回りに与える影響について、より緩やかなペースで減らした場合と比較して推計しており、この点で英中銀の研究とは手法が異なる。
同氏はQTが利回りに与える影響の推計値は大きいものの、直ちに政策当局に利下げを強いるほどの規模ではないと結論付けている。
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