ＪＰモルガン、カナリーワーフに巨大な英本社ビル新設へ

Iain Withers

[ロンドン ２７日 ロイター] - 米金融大手ＪＰモルガンは２７日、ロンドン東部の金融街カナリー・ワーフに延べ床面積３００万平方フィート（約２８万平方メートル）の英国本社ビルを新設すると発表した。

英国への大規模投資を確約した形となった。

同社によると、建設費を含め、向こう６年間で地元経済に９９億ポンド（約１３１億ドル）の貢献が見込まれ、約７８００人の雇用が創出される。

最大１万２０００人が勤務可能となり、欧州・中東・アフリカ地域でＪＰモルガン最大のオフィスとなる。

カナリー・ワーフはコロナ禍で大口テナントの確保に苦戦したが、各社が出社回帰を進める中、リース契約の改善が続いていた。今回の決定は大きな追い風となる。

ＪＰモルガンのジェイミー・ダイモン会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）は「英国政府が経済成長を優先していることが、今回の決定を下す上で決定的な要因となった」と述べた。ダイモン氏は前日、リーブス英財務相の予算案を公の場で支持していた。