- 2025/12/02 掲載
中国万科の債券価格が下落、1年間の償還猶予要請受け
[北京/上海 2日 ロイター] - 中国不動産大手、万科企業の債券価格が2日に下落した。関係者によると、同社が国内社債の償還を1年間猶予するよう求めていることが背景。
2028年5月満期の元建て社債は額面100元当たり23元と22%も下落し、深セン証券取引所が売買を停止した。
3人の関係者が2日、ロイターに明らかにしたところによると、万科は今月15日に満期を迎える20億元(2億8300万ドル)相当の債券の保有者に対し、元本と利息の支払いを来年の同日まで延期できないか尋ねた。延期期間中、クーポンは3%で維持されるという。
この延期要請は万科にとって国内社債では初めて。同社は先週、具体的な延期期間に言及せずに、返済延期の承認を求める意向を示していた。
社債保有者の会合は10日に予定されており、この提案の承認には保有者90%の賛成が必要となる。
万科はコメントを控えた。
債券保有者がこの計画を承認するかどうかについて市場参加者の意見は分かれている。
ある関係者は、元本と利息の両方がそのまま無担保で延長される場合、債券保有者の承認を得られる可能性は低いと述べた。
別の関係者は、投資家が延長計画に明らかに不満を抱いているものの、利害関係者らが妥協案をまとめれば、承認を得られる可能性があると述べた。
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