- 2025/12/02 掲載
午後3時のドルは155円後半で小幅高、円売りじわり再開か
[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル高/円安の155円後半で推移している。米金利の上昇などを背景に、12月の利上げを示唆した前日の植田和男日銀総裁発言後の円高がほぼ帳消しとなった。日銀が利上げカードを切ったことで上攻めを阻む要素が減り、ドル買い/円売りが再開する可能性を指摘する声も聞かれる。
前日海外時間に付けた2週間ぶり安値から切り返したドルは、朝方から底堅く推移した。仲値公示前後で買いが強まった後、いったん売買交錯する展開となっていたが、午後3時を過ぎてから再び155円後半で買い優勢で推移している。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクターは前日の植田総裁発言について、為替介入や日銀の利上げは見えないからこそドル/円の上攻めをためらわせる要素であるものの、前日の植田総裁発言で利上げのカードを切ったことで、円売りを思いとどまらせる2つの警戒要素のうち1つがなくなったと指摘する。
町田氏は、円ベアの見方を復活させる市場参加者もいるのではないかと話し、今後は財政懸念の円売りなどでドル/円はじり高で推移するとの見方を示した。
前日の米国時間に米債が売られ(金利が上昇)、米供給管理協会(ISM)が発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が軟調だったにもかかわらず、米債利回りが高止まりした。
さまざまな要因が指摘されているが、市場関係者が「米国の利下げ打ち止めの感覚を持っている」(国内金融機関の為替ディーラー)ことも、金利が高止まりし、ドル買いが進む背景にあるとの声がある。米国の政府閉鎖後の指標発表が本格的に再開すれば、「インフレ圧力の根強さ」(同)を確認する結果になることも想定されるためだ。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 155.64/155.6 1.1609/1.16 180.71/180.
8 11 72
午前9時現在 155.56/155.5 1.1606/1.16 180.55/180.
7 07 56
NY午後5時 155.47/155.4 1.1607/1.16 180.47/180.
8 11 53
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