• 2025/12/04 掲載

前場の日経平均は続伸、700円超高 AI関連が引き続き高い

ロイター

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Hiroko Hamada

[東京 4日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比731円56銭高の5万0596円24銭となった。指数寄与度の大きいAI(人工知能)・半導体関連の一角や機械株が堅調に推移し、相場を押し上げた。プライム市場では8割以上の銘柄が値上がりするなど、相場全体がしっかりした地合いとなった。

日経平均は前営業日比78円高と小幅高でスタートした後、上げ幅を拡大し、すぐに5万円台を回復した。指数寄与度の大きいハイテク株の一角やロボット関連が大幅高となり、指数を押し上げた。機械株に関しては、フィジカルAI関連として注目が集まる中、米政府がロボティクス分野に関する大統領令を来年発出することを検討しているとの報道も好感された。日経平均は前場終盤に734円高の5万0599円34銭まで値上がりした。

フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏は、AI関連株の調整の懸念が完全に払しょくされたわけではないとしつつも、「米利下げ期待が維持されていることなど、外部環境の改善で投資家心理が上向き、株価を支えているようだ」と話している。

一方で、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過するまでは様子見も広がりやすいとして、「目先の日経平均は5万円台でもみ合う展開が予想される」(笹木氏)という。

TOPIXは1.56%高の3386.18ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆6527億8900万円だった。東証33業種では、卸売、証券、商品先物取引、機械など31業種が値上がり。水産・農林、非鉄金属は値下がりした。

個別では、安川電機、ファナックが大幅上昇。指数寄与度の大きいソフトバンクグループが堅調、東京エレクトロンやレーザーテックも買われた。一方、アドバンテスト、フジクラは値下がりした。

プライム市場の騰落数は、値上がり1328銘柄(82%)に対し、値下がりが227銘柄(14%)、変わらずが54銘柄(3%)だった。

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