米ロッキード、アラバマ州に極超音速兵器施設を新設

[３日 ロイター] - 米防衛大手ロッキード・マーチンは３日、米西部アラバマ州ハンツビルの拠点に極超音速システム統合研究所を開設したと発表した。次世代兵器である極超音速兵器の開発を促進するのが狙いだ。

極超音速兵器は音速の５倍を超える速度で飛行することが可能で、従来の防衛システムを回避できる。軍拡競争を繰り広げる米国と中国はしのぎを削っている。

ロッキード・マーチンの約１万７０００平方フィートの施設には高度な試験装置、シミュレーションツール、統合環境などが整備される。

同社によれば、これは総額約５億２９００万ドルの投資計画の一部となる。この投資計画には、計７１万９０００平方フィートの建設中および計画している施設が含まれる。

ロッキード・マーチンのプログラム管理責任者、ホリー・モルマー氏は「極超音速兵器は、従来の脅威をしのぐ比類のない速度と機動性を実現することで、軍事防衛の未来を変革しつつある」と訴えた。