- 2025/12/04 掲載
スイス中銀、ゼロ金利維持でマイナス金利回避の見込み=エコノミスト
[チューリヒ 3日 ロイター] - エコノミストは3日、スイス国立銀行(中央銀行、SNB)の11日の金融政策決定会合について、インフレ率が予想を下回り物価目標のレンジの下限に達したにもかかわらず、次回会合から2026年にかけてマイナス金利を選択せず、政策金利を0%に維持すると予想している。
スイスの11月の年間インフレ率は予想外に0.1ポイント下がり0%となった。ロイターが実施したアナリスト調査のコンセンサス予想で、11月の年間インフレ率は0.1%で横ばいと見込まれていた。
スイス中銀はこのデータについてコメントを控えたが、これは次回の政策金利決定前の最新データで、スイス中銀が掲げる0%―2%の物価安定目標の下限になり5月以来の低い水準だ。市場はスイス中銀が政策金利を0%に据え置くと見ている。
エコノミストたちはインフレが鈍化しているにもかかわらず、スイス中銀が政策金利を0%に据え置き、ゼロ金利政策を26年まで維持すると見込む。
「政策変更の必要はない」とJサフラ・サラシンのエコノミストのカルステン・ユニウス氏は述べ、26年も政策変更がないと予測した。
スイス経済団体エコノミースイスのチーフエコノミストのルドルフ・ミンシュ氏もまた、来週および26年を通じて政策金利はゼロのまま据え置かれると予想し、スイスのインフレ率が来年0.4%程度に上昇すると見込む。「マイナス金利は望ましくない影響があり、緊急の必要性がある場合にのみ使われるが、今はその状況でない」と述べた。
スイス中銀当局者もこれまでに、インフレ率が将来的に上昇すると予想しており、一時的に0%を下回っても容認すると述べている。
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