- 2025/12/04 掲載
インド中銀、ルピー安容認へ=関係筋
[ムンバイ 4日 ロイター] - 関係筋によると、インド準備銀行(RBI)はルピー安を容認する方針。貿易赤字の拡大やドルの流入停滞など、対外部門が逆風に見舞われていることが背景。
RBIは先月まで積極的なドル売り介入を通じてルピー相場を支えてきたが、ルピーは過去7営業日で1.3%下落し、過去最安値を記録している。
関係筋によると、中銀は、ルピー安を容認することで、特定の水準を防衛する意図はなく、主に急激な相場変動や投機的な取引の拡大を抑制する目的で介入を実施するとのシグナルを送っている。
関係筋の1人は「ファンダメンタルズが全て通貨に不利な状況で、外貨準備を使うのは合理的ではない」と指摘。
別の関係筋は「ファンダメンタルズやドルの実需が市場を動かしている時には、中銀は通常よりもルピーの変動を容認する」と述べた。
ルピーが心理的に重要な1ドル=90ルピーの節目を下回ったことで市場の注目が集まっており、投機筋が勢いづく可能性があるが、3人目の関係筋は、中銀は必要に応じて介入し、投機的な動きを抑え込むことができると述べた。
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