- 2025/12/05 掲載
ステランティスCEO、米市場でハイブリッド車を最優先に
[デトロイト 4日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスのアントニオ・フィローザ最高経営責任者(CEO)は4日、米国市場でハイブリッド車の生産に力を入れていると明らかにした。前任者の電気自動車(EV)に重点を置く方針からの転換となる。米金融大手ゴールドマン・サックスが開催した会議で発言した。
フィローザ氏は「米国ではハイブリッド車が最も好まれる動力系統の1つになると確信している」と述べた。その上で、従来のハイブリッド車(HV)ほどの需要が見込めないプラグインハイブリッド車(PHV)ではなく、HVに軸足を置くと説明した。
同氏は1年前のカルロス・タバレス前CEOの突然の退任の一因となった米市場での急激なシェア低下の挽回を図っている。
フィローザ氏は今週、米同業フォード・モーターのCEOとともにトランプ大統領と会談し、燃費規制の大幅な緩和に関する提案について協議した。規制が緩和されれば、自動車メーカーはガソリン車の生産を増やしてEV生産への圧力を軽減できる。
ステランティスは今年、ディーラーと顧客からの要望を受けて、一部のモデルにV8エンジンHEMIを復活させた。このエンジン搭載の大型ピックアップトラック「ラム」は発表当日に1万台の受注があり、受注は6週間で5万台に達したという。
フィローザ氏によると、同社の上半期の米市場シェアは7%で、第3・四半期は8%に上昇した。今後の新型車投入でさらなるシェア拡大を見込んでいる。
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