- 2025/12/08 掲載
最高値圏の金「投機的」=相場急変動リスク警告―BIS
【ロンドン時事】国際決済銀行(BIS、本部スイス・バーゼル)は8日公表した報告書で、最高値圏で推移する金相場について、個人投資家の資金が大量に流れ込んでいることが要因だと分析した。その上で「かなり投機的」(幹部)と指摘し、急変動のリスクを警告した。
金相場は今年、各国・地域の中央銀行が外貨準備として購入を増やしたほか、地政学的な緊張の高まりを背景とした投資家の買いが膨らみ、大幅に上昇。10月には1オンス=4381ドル(約68万円)の史上最高値を付け、年初から今月5日までに約6割値上がりした。
一般的に投資家のリスク回避姿勢が強まると、安全資産である金の価格は上がる一方、株価は下がる。だが、BISのヒュンソンシン金融経済局長は、ここ数カ月間の金と株は連動して急騰しており「リスク資産投資の受け皿になっている」と説明。投機的な様相が強まっているとの見方を表明した。
【時事通信社】 〔写真説明〕1キロの金の延べ棒(AFP時事)
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