- 2025/12/09 掲載
米バークシャー、経営陣刷新発表 バフェット氏のCEO退任控え
[8日 ロイター] - ウォーレン・バフェット最高経営責任者(CEO、95)が約60年間にわたる統率後に今年末CEOを退任する米投資会社バークシャー・ハサウェイは8日、経営陣の刷新を発表した。投資マネージャーのトッド・コームズ氏が米金融大手JPモルガン・チェースに移籍。最高財務責任者(CFO)は来年6月1日付で、マーク・ハンバーグ氏からバークシャー傘下のバークシャー・ハサウェイ・エナジーCFOのチャールズ・チャン氏に交代する。
これらの経営陣刷新は、来年元日にバークシャーのCEOに昇格するグレッグ・アベル副会長が自身の色を出そうとしていることを示す。市場に対する鋭い直感力で「オマハの賢人」とたたえられてきたバフェット氏は在任中に数十億ドルの資産を築き、米国のサクセスストーリーを体現した。バフェット氏は来年元日に会長となる。
ランニング・ポイント・キャピタルのマイケル・アシュリー・シュルマン最高投資責任者(CIO)は「アベル氏はバークシャーの継続性と時代適応のバランスを図るために、信頼できる側近と新たな人材を配置する」と評価した。
コームズ氏はJPモルガンで、米国の重要産業に対して1兆5000億ドル規模の戦略投資をするグループの責任者となる。ハンバーグ氏は2027年6月1日にバークシャーを退社し、40年間のキャリアに終止符を打つ。
バークシャーはまた、保険事業と非保険事業の人事異動も打ち出し、マイケル・オサリバン氏を新設の法務責任者に起用。一方、工業製品、建材、貨物鉄道大手BNSF、バークシャー・ハサウェイ・エナジー、パイロット・アンド・マクレーンなどの非保険事業群の大部分については、アベル氏がCEO就任後も直接監督を続ける。
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