- 2025/12/09 掲載
米ストラクチャーの経口肥満症薬、試験で良好な結果 株価急騰
[8日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社ストラクチャー・セラピューティクスは8日、肥満症治療薬として開発中の経口GLP-1受容体作動薬「アレニグリプロン」について、中期臨床試験で36週間の治療後、最大11.3%の体重減少効果が得られたと発表した。結果公表を受けて同社株価は一時140%超急騰した。
体重関連の併存疾患を少なくとも1つ持つ肥満の成人230人に120ミリグラムを投与した試験で体重の減少が確認された。
また、高用量240ミリグラムを投与した別の試験では、36週間で最大15.3%の減量効果が示された。
ストラクチャーは、2026年上半期に米食品医薬品局(FDA)と会合の場を持ち、その後同年半ばまでに同薬の後期開発に着手する計画だ。
GLP-1受容体作動薬市場は現在、注射剤が主流で、特にデンマーク製薬大手ノボノルディスクの「ウゴービ」と米同業イーライリリーの「ゼップバウンド」が市場で優位を占めている。しかし製造がより簡単で、特に注射を好まない患者の間で治療の継続性の高まりが期待できる飲み薬への注目が高まっている。
ノボノルディスクとイーライリリーはそれぞれ来年、経口肥満症薬の発売を予定している。
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