- 2025/12/09 掲載
イタリア、中銀の独立性に影響なしとECBに説明へ 「金準備の国民帰属」巡り
関係筋がロイターに語ったところによると、ジョルジェッティ経済・財務相は、この問題を巡りECBからの批判を招いた法案について説明するため、ラガルド総裁に書簡を送る意向。
イタリア銀行は、米国とドイツに次いで世界で3番目に多くの金準備を保有している。保有量は2452トン、約3000億ドルの価値があり、イタリアの国内総生産(GDP)の約13%に相当する。
ECBは同法案についてこれまでに2度、見直しを求めている。与党は内容を数回修正したものの、依然として「イタリア銀行の金は国民に属する」との文言が残っている。
最新案では、イタリア銀行が管理・保有する金準備は「バランスシートに記載された通り、イタリア国民に属する」と明記しつつ、中央銀行の独立性を保護するEU規則への言及も盛り込まれている。
関係筋によると、ジョルジェッティ経済・財務相は、この修正案について、金やその他の外貨準備をイタリア銀行のバランスシートから移管する布石ではないとラガルド総裁に説明する意向。
ただ、ECBは8日、「改定された条項案の具体的な目的が何であるか不明瞭だ」と主張している。
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