- 2025/12/10 掲載
ルクオイル株凍結で損失の米投資家に資産売却で返済、米投資銀が検討
[ロンドン 8日 ロイター] - ロシアのウクライナ侵攻に伴って凍結されたロシア石油大手ルクオイルの株式について、損失が生じた米国内の投資家に対する返済資金として、ルクオイルの国外資産の売却で得た収益を活用する計画案を米投資銀行エクステラス・パートナーズが米財務省に提示した。計画に詳しい4人の関係筋がロイターに語った。
ブラックロック、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスを含めた米資産運用会社は2022年のロシアのウクライナ侵攻後、ルクオイルなどロシア企業の保有株式を当初凍結した後に損失処理し、数十億ドルの損失が生じた。
エクステラス・パートナーズは米国内の投資家が保有するルクオイルの株式を、現金を使わずにルクオイルに売却し、その代わりにルクオイルの国外資産を取得するスワップ取引をまとめたいと財務省に伝えたという。
米財務省とルクオイルはコメントを控えた。
エクステラス・パートナーズは今回の取引で提携している米国の富豪トッド・ベーリー氏とアラブ首長国連邦(UAE)の投資グループのアライド・インベストメント・パートナーズの双方の投資顧問を務めている。
ベーリー氏の代理人はコメントを拒否し、アライド・インベストメント・パートナーズはコメント要請に応じなかった。
ルクオイルの国外資産は220億ドルに上ると推定されており、西側の投資家がロシアのウクライナ侵攻以前、ルクオイル株の4分の1以上を保有していた。ルクオイルの現在の時価総額は約500億ドルに相当する。
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