- 2025/12/11 掲載
ECB、成長見通し引き上げの可能性 貿易摩擦に耐性=総裁
ラガルド総裁は英フィナンシャルタイムズ紙(FT)主催のイベントで、「前回の予測演習で、われわれは見通しを上方修正した」とし、12月にも同様の修正を行う可能性があるとの考えを示唆。製造業を含む景況感指数や雇用関連データが耐性の兆候だと指摘した。
ユーロ圏のインフレ率が年間を通じてECBの目標である2%近辺で推移する中でも、フランスのマクロン大統領はより緩和的な金融政策を求めている。これに対しラガルド総裁は、利下げは財(モノ)や資本の流れを妨げる域内障壁など、構造的な欠陥の解決にはほとんど寄与しないとし、これを支持しない姿勢を示している。
ラガルド氏は、仮に金利を最低水準まで引き下げ、大規模な量的緩和(QE)を実施したとしても、障壁を解決することはできないとの考えを示しつつ、こうした議論自体は価値があるとの見方を示した。
市場は12月18日に開かれるECB理事会で金利変更が行われる確率はほぼゼロとみており、今後数カ月にわたって金利が据え置かれるとの見方が大勢となっている。
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