- 2025/12/16 掲載
ユーロ圏総合PMI、12月速報値は51.9 3カ月ぶり低水準
[ベンガルール 16日] - S&Pグローバルがまとめたユーロ圏の12月のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.9と前月の52.8から低下し、3カ月ぶりの低水準となった。市場予想の52.7も下回った。
PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。
ユーロ圏は米国の関税引き上げや世界的な不確実性の高まりにもかかわらず、今年の大半で底堅さを保った。
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「低下の主因は低迷が強まったドイツの産業界にある。一方、フランスは単月の数値を過大評価すべきではないが、産業界に慎重な回復の兆しが見られる」と指摘。「全体として、新年への足取りはかなり不安定なようだ」と述べた。
製造業は2カ月連続で縮小。PMIは11月の49.6から49.2に低下し、4月以来の低水準となった。市場予想の49.9も下回った。
生産は10カ月ぶりに縮小し、新規受注は2月以来最も早いペースで減少した。
サービス部門は引き続き好調だったが、伸びは鈍化。PMIは53.6から52.6に低下し、市場予想の53.3も下回った。
同氏は「サービス部門は来年も経済全体を安定させる役割を果たすだろう。しかし、本格的な好転は製造業が持ち直した場合のみだ」と付け加えた。
将来の活動に対する全体的な楽観度合いを示す指数は5月以来の低水準に落ち込んだ。一方で、企業は労働力拡大ペースを速めた。
投入コストは3月以来最も速いペースで上昇し、生産コストも上昇ペースを速めた。
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