- 2025/12/17 掲載
みずほFG、印投資銀アベンダスに60%超出資 地域間の連携強化
Miho Uranaka
[東京 17日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループは17日、傘下のみずほ証券を通じてインドの投資銀行アベンダス・キャピタルに60%超を出資することで合意したと発表した。みずほFGの木原正裕社長は会見で、投資銀行業務における今後の成長の鍵は地域間の連携にあるとし「欠けていたピースがインドだった」と語った。
今回の出資に関しみずほFGは61.6%を保有する主要株主と合意しており、今後他の株主も応じれば最大78.3%を取得することになる。その場合の出資額は約810億円(約470億ルピー)。株式取得後、アベンダスはみずほ証券の連結子会社となる。
みずほFGは米国のM&A(合併・買収)助言会社グリーンヒルを買収し投資銀行業務において地域間の協業を進めており、アベンダスへの出資で各拠点とインドをつなぎグローバルネットワークを強化したい考え。会見に同席したアベンダスのゴーラブ・ディーパックCEO(最高経営責任者)も、みずほの出資を機にグローバル展開を進めていきたいと語った。
アベンダスは1999年に創業。起業家との関係が強く、M&A助言をはじめとする投資銀行業務を中心にウェルスマネジメントサービスなど包括的な金融サービスを展開し、インド国内に10拠点を構えている。
インドの高い経済成長を取り込もうと、日本の銀行グループによる現地の金融機関への出資が相次いでいる。三井住友フィナンシャルグループはイエス銀行に約2900億円を出資して持ち分法適用会社化した。三菱UFJフィナンシャル・グループは、インドのノンバンクであるシュリラム・ファイナンスへ出資すると報じられている。
インドでは日本企業の進出も進んでおり、木原社長によると、海外進出に関する相談件数は2021年度から24年度にかけて約4倍に増加しているという。
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