- 2025/12/18 掲載
ウォラーFRB理事「中銀独立性を絶対に守る」、大統領が異議唱えても
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は17日、トランプ米大統領がFRBの独立性に異議を唱えた場合、「絶対に」FRBの独立性を擁護すると述べた。ウォラー氏はFRBの次期議長候補に名前が挙がっており、トランプ大統領が17日に面接するとみられている。
ウォラー氏は、FRBの業務に支障をきたすことなく大統領とFRB議長が意見を交換し共有する方法はあると表明。トランプ氏は自身のソーシャルメディアで金融政策に何を求めているかを非常に明確に述べており、「その点について混乱はないと思う」と述べた。また、FRB議長と大統領が直接対話すべき機会は限られているとも述べた。
ニューヨークで開催されたイェール大学経営大学院のイベントで質疑応答に応じた。
その上で、FRBの指導者らは危機の際に大統領と適切に連携してきたが、ほとんどの場合、さらに緊密な関係は必要ないとも指摘。大統領から中央銀行の独立性を擁護するかとの質問に対し、ウォラー氏は「絶対に」と答えた。
イェール大学のイベントで発表された世論調査によると、企業幹部はウォラー氏をパウエル議長の後任として強く支持しているものの、トランプ氏がウォラー氏をFRB議長に指名すると考える回答者は約3分の1にとどまり、ホワイトハウスのハセット国家経済会議(NEC)委員長、またはウォーシュ元FRB理事が指名されるとの見方とほぼ同程度だった。
ウォラー理事は同イベントで、雇用市場の軟化が懸念される中、FRBには依然として金利を引き下げる余地があるとの認識を示した。
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