- 2025/12/18 掲載
純利益2兆円、前倒し視野=国内好調、IT投資も拡大へ―三井住友FG社長
三井住友フィナンシャルグループ(FG)の中島達社長は17日までにインタビューに応じ、好調な国内事業を背景に、2026年度から3年間の次期中期経営計画の期間中に「(連結純利益が)2兆円に到達する可能性がないとは言えない」と述べた。これまで30年ごろを目指してきた利益目標の前倒し達成を視野に入れる考えだ。
また、次期計画では人工知能(AI)を含むIT投資を1兆円規模に拡大させる方針を明らかにした。現計画では23~25年度中に約8000億円の投資を掲げるが、さらなるAIの活用や基幹システムの更新を踏まえ、「相当に増やさないとだめだ」と強調した。
同社は26年3月期の連結純利益について、過去最高の1兆5000億円を見込む。中島氏は、国内金利の上昇や企業の資金需要の高まりを背景に、「非常に本業が伸びている」と指摘。「今の業務環境は来年以降も続くのではないか」との見通しを示した。
個人向け総合金融サービス「Olive(オリーブ)」は今年9月末時点で650万口座を獲得、想定を上回っている。23年のサービス開始から5年で1200万口座を目標としてきたが、「前倒しで達成できるのではないか」と語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える三井住友フィナンシャルグループの中島達社長=8日、東京都千代田区
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