- 2025/12/18 掲載
マイクロン四半期利益見通しが予想超え、AI需要追い風 株価7%高
Stephen Nellis Juby Babu
[17日 ロイター] - 米半導体大手マイクロン・テクノロジーが17日発表した第2・四半期(2025年12月-26年2月)の調整後1株利益見通しは「8.42ドルを中心に上下0.20ドル」で、LSEGがまとめたアナリスト予想の4.78ドルを大幅に上回った。
供給引き締まりや人工知能(AI)用データセンターに関連する需要の拡大を受け、メモリー価格が高騰していることが追い風になっている。同社株は引け後の取引で7%上昇した。
マイクロンの半導体は、データセンターのサーバーやパソコンからスマートフォン、自動車に至るまで基幹部品として利用される。生成AIモデルの学習と実装に不可欠な高帯域メモリー(HBM)では、同社と韓国のサムスン電子、SKハイニックスの3社が供給を担う。
マイクロンのサンジェイ・メロートラ最高経営責任者(CEO)は投資家との電話会議で、メモリー市場は26年以降も逼迫が続くと予想し、同社は中期的に複数の主要顧客の需要の半分から3分の2しか満たせないとの見通しを示した。
同社幹部らは主要顧客と複数年契約を交渉しているとし、26年の設備投資計画を従来の180億ドルから200億ドルに引き上げると述べた。
サミット・インサイツのアナリスト、キンガイ・チャン氏は「AI関連需要が引き続きマイクロンにとって最大の成長ドライバーだ。同社全体の利益率だけでなく、AI関連需要への供給を優先して(非AI製品の供給が減少することで)非AI製品の利益率にもプラスとして働く」と指摘した。
マイクロンはAIデータセンターからの需要に注力するため生産設備を調整している。
イーマーケターのアナリスト、ジェイコブ・ボーン氏は「マイクロンはAI分野向けに生産能力を戦略的に再配置した」とし、「AI需要の急増が続き、それに伴い主要部品の需要も高まることで、マイクロンはメモリーチップなどこれら部品を供給できる勝者の一つになるだろう」と述べた。
第2・四半期の売上高見通しも「187億ドルを中心に上下4億ドル」で、アナリスト予想の142億ドルより強気になった。
第1・四半期の売上高と調整後利益はそれぞれ136億4000万ドルと4.78ドル。アナリスト予想は128億5000万ドルと3.95ドルだった。
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