- 2025/12/18 掲載
英BP、豪ウッドサイドCEOを次期トップに任命 現CEOが突然退任
[17日 ロイター] - 英石油・ガス大手BPは、マレー・オーチンクロス最高経営責任者(CEO)の突然の退任を受け、オーストラリアのウッドサイド・エナジーのトップ、メグ・オニール氏が4月1日付でCEOに就任すると発表した。
オニール氏はBPにとって初の社外からのCEOとなる。また、世界トップ5の石油メジャーで女性がCEOに就くのは初めて。
オニール氏の任命は、株価や業績が長年、同業エクソンモービルやシェルに後れを取ってきた同社の事業立て直しに向けた取り組みの一環とみられる。
BPは今年、大規模な戦略転換に乗り出し、再生可能エネルギー事業計画を数十億ドル削減し、従来の石油・ガス事業に軸足を再びシフトしている。
10月に就任したアルバート・マニフォールド会長は声明で、「ここ数年で進展はあったが、株主価値を最大化するために必要な変革を行うには、さらなる厳格さと努力が必要だ」と述べた。
2021年からウッドサイドを率いるオニール氏は、以前エクソンに23年間在籍していた。オニール氏の指揮下で、ウッドサイドはBHPグループの石油部門と合併し、400億ドル規模の世界トップ10に入る独立系石油・ガス生産会社となり、石油・ガス生産量を倍増させた。
オニール氏は「並外れた資産ポートフォリオを持つBPは、市場でのリーダーシップを再確立し、株主価値を高める大きな可能性を秘めている」と述べた。
オニール氏がCEOに就任するまでの間、BPのキャロル・ハウル執行副社長が暫定CEOを務める。オーチンクロス氏は18日に退任する。BPは17日夜に同氏の退任を発表するまで、後任探しのプロセスを公表していなかった。
ピッカリング・エナジー・パートナーズのダン・ピッカリング最高投資責任者(CIO)は「これは明らかに注目度の高い採用であり、おそらくBPの株主が求めていた変化の一部だろう」と述べた。
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