• 2025/12/18 掲載

NZ経済、第3四半期は前期比+1.1% プラス成長回復

ロイター

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Lucy Craymer

[ウェリントン 18日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が18日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は季節調整済み前期比で1.1%増加し、プラス成長を回復した。

伸び率はアナリスト予想の0.9%、NZ準備銀行(中央銀行)の予想の0.4%を上回った。第2・四半期は1.1%減だった。第3・四半期は前年比では1.3%増となり、市場予想と一致した。

統計局の経済成長担当報道官、ジェイソン・アテウェル氏は「1.1%増となった第3・四半期の経済活動は広範囲に及び、16業種中14業種で伸びが見られた」と語った。

統計局によると、企業向けサービスが1.6%増加し、GDP全体の伸びに最も大きく寄与した。

ASB銀行のエコノミストは「データは改善し、経済のスタート地点は高まっているが、余剰生産能力は依然として過剰だ。この経済の穴から抜け出すには長い道のりが待っている」と述べた。

NZ経済は昨年リセッション(景気後退)に陥って以降、苦戦しており、信頼感が低下し、失業率が上昇する中、過去6四半期のうち3四半期でマイナス成長となった。

NZ中銀は景気支援に向け、昨年8月以降、計275ベーシスポイント(bp)の利下げを実施したが、11月には金融緩和サイクルの終了を示唆した。景気が回復基調にあるとみているほか、インフレ再燃を警戒しており、来年いっぱいは政策金利が2.25%に据え置かれると予想している。今回のGDP統計は、こうした中銀のスタンスを支持する内容となった。

統計発表後、市場が織り込む来年5月の利上げ確率は13ベーシスポイント(bp)から11bpにやや低下した。NZドルは1NZドル=0.5774米ドルでほぼ横ばい。

ウエストパックのエコノミストは今回の統計について、中銀の11月会合での想定より強い結果で、過剰生産能力がより少ないことを示唆しているものの、「市場のプライシングは現時点で中銀よりはるかに先行している」と指摘。「したがって2026年に大幅な引き締めを織り込む必要はないだろう」と述べた。同時に「RBNZの観点からは、わずかにあった26年の追加利下げの可能性は今や一段と低くなっただろう」とした。

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