- 2025/12/18 掲載
来年のIPO拡大へ、10億ドル以上の案件が堅調=米ナスダック
[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米取引所運営大手ナスダックの幹部はロイターに対し、来年の新規株式公開(IPO)がさらに拡大するとの見通しを示した。大手スタートアップ企業数社が今後数カ月以内の米資本市場参入を目指しているという。
今年に入ってから12月18日までのナスダック上場企業による資金調達額は約466億5000万ドルと、前年同期比で2倍以上になった。
米国の関税や10月の政府機関閉鎖によって市場のボラティリティーが高まったにもかかわらず、上場は好調な年となった。ナスダックの上場担当グローバル責任者ジェフ・トーマス氏は今後の見通しとして、2026年に向けて10億ドル以上の資金調達が見込まれる上場案件のパイプラインは堅調だと述べた。
ディールロジックのデータによれば、今年これまでに米IPOの資金調達額は747億ドルと、前年同期比約80%増加している。
トーマス氏は「当社のIPOパルス指数を見ると、金利の低下、高バリュエーション、投資家心理や消費者信頼感の上昇など、多くの主要指標が正しい方向を示している。そのため、年初は好調なスタートを切るという明確な見通しが得られており、後半についても非常に楽観的な見通しを抱いている」と語った。
実業家イーロン・マスク氏のスペースXや、米住宅金融公社ファニーメイとフレディマックなど、複数の大手企業が今後1年間で米国資本市場に参入すると予想されている。ロイターは10月、 オープンAIが史上最大級のIPOに向けた準備を進めていると伝えた。
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