- 2025/12/19 掲載
最新のインフレ指標は良好、持続的改善が必要=米シカゴ連銀総裁
[18日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は18日、最新のインフレ指標は「良好」であり、これが持続すれば来年の追加利下げの道が開かれるとの見解を示した。フォックス・ビジネスのインタビューに応じた。
グールスビー氏は「私の見解では、金利の落ち着くポイントは現在よりもかなり低い水準にあり、インフレ率を2%への軌道に戻すという目標を達成できる限り、来年末までに金利をかなり引き下げることは現実的だと考えている」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)は9─10日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25%ポイント引き下げ、3.50─3.75%とすると決定した。グールスビー氏は据え置きを主張し、利下げに反対票を投じた2人の当局者のうちの1人だった。
さらにグールスビー氏は、前倒し利下げには不安があるとし、インフレ抑制の持続的な進展が必要との見解を示した。
米労働省の労働統計局(BLS)が18日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は、前年比2.7%で、市場予想を下回った。
グールズビー氏は物価圧力が幾分緩和したデータを受け、「良好な月」だったとした上で、1カ月分の結果を過度に重視すべきではないと警告した。
11月のCPIは政府閉鎖の影響で遅れて発表された。エコノミストはデータの作成過程における問題点を踏まえ、内容を慎重に評価しており、これまでFRBの目標である2%を大きく上回ってきたインフレ率が持続的に低下していく明確な兆候とはみていない。
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