- 2025/12/19 掲載
フェデックス9─11月業績は予想上回る、通期利益見通しの下限引き上げ
[18日 ロイター] - 米物流大手フェデックスが18日発表した第2・四半期(9─11月)決算は利益と売上高が市場予想を上回った。ピークシーズンの価格設定やコスト削減の取り組みが配送量の減少を相殺し、通期利益見通しの下限を上方修正した。株価は引け後の取引で2.4%上昇した。
第2・四半期の調整後利益は11億4000万ドル(1株当たり4.82ドル)で、前年同期の9億9000万ドル(同4.05ドル)から増加。LSEGがまとめたアナリストの1株利益予想は4.11ドルだった。
フェデックスは2023年から複数年にわたるコスト見直しに取り組み、事業所の閉鎖や陸上部門とエクスプレス部門の統合などにより数十億ドルの削減を進めてきた。今年度はさらに10億ドルの削減を目指している。
ラジ・スブラマニアム最高経営責任者(CEO)は「非常に厳しい外部環境を乗り切りながら、成長戦略を成功させ、ネットワークの変革を進めた」と述べた。
同社はエクスプレス部門の業績について、世界的な通商政策の変更や貨物機「MD11」の運航停止による影響で一部相殺されたものの、米国内および国際速達小包の利益率向上で第2・四半期に改善したと述べた。
一方、来年6月1日に分割を予定するフェデックス・フレイトの営業業績は配送量の減少と賃金の上昇により減少した。
通期の1株利益見通しは17.80─19.00ドルとし、従来の17.20─19.00ドルからレンジの下限を引き上げた。新たな見通しの中央値はアナリストの平均予想(18.22ドル)も上回った。
通期の売上高についても前年比の伸び率見通しを従来の4─6%から5─6%に引き上げた。
第2・四半期の売上高は235億ドルと予想の227億9000万ドルを上回った。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR