- 2025/12/22 掲載
東京外為市場・午前=ドル157円半ば、日銀会合後の円安一服 地合いは不変
[東京 22日 ロイター] - 午前のドルは157円半ばへ小幅下落した。今週はクリスマスで週後半にかけて取引量が減少する見通しで、日銀利上げ後に進んだ円安も一服となった。しかし市場では、円が下落しやすい地合いは変わらないとの声が多く出ている。
ドルは午前11時過ぎに157円前半まで下落した。日銀会合後に円が2円超下落した前週末の急変動が一巡し、反対売買が進んだことに加えて「円が再び切り下がり始めたことで、当局のけん制発言もより強く意思されている」(大手銀のトレーダー)という。
三村淳財務官はこの日午前、日銀会合後の円について「一方向で急激な動きが見られるので、憂慮している」とした上で「行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取りたい」と述べた。円安が進行していた19日夜にも、 片山さつき財務相が「一方向で急激な動きがこの半日、この数時間明らかにあるので憂慮している」と発言していた。
ドルは19日海外で一時157.78円まで2円超上昇し、11月20日以来、約1カ月ぶり高値を更新した。
りそなホールディングスのシニアストラテジスト、井口慶一氏は、「植田日銀総裁が会見で次回利上げの可能性をにじませるのではないか、と期待する声が事前の市場では上がっていたが、そうしたことがなく円売りが進行した。円金利の上昇と同時に進む円安は、財政懸念などによる『日本売り』の側面をはらんだものと見ている」として、円が売られやすい展開がしばらく続くと予想している。
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