• 2025/12/22 掲載

午前の日経平均は大幅続伸、5万円回復 AI株高が押し上げ

ロイター

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Hiroko Hamada

[東京 22日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比973円55銭高の5万0480円76銭となり、節目の5万円台を回復した。前週末の米国株市場でハイテク株が買われた流れを引き継ぎ、東京市場でもAI(人工知能)・半導体関連株が上昇。指数の押し上げに寄与した。円安も支えとなった。一方、内需セクターの一角には利益確定売りも出て、プライム市場では5割近くの銘柄が下落した。

日経平均は前営業日比577円高と堅調にスタートした後も上げ幅を拡大し、前場中盤に一時1083円高の5万0590円88銭まで値上がりした。指数寄与度の大きいハイテク株が大幅高となったほか、円安を好感して輸出関連株も上昇した。日銀の金融政策決定会合を無難に通過して、買い安心感が生じたとの指摘もあった。一方、買いが一巡した後はもみ合いとなり、前場引けにかけて日経平均は5万0400円台を中心に推移した。

債券市場では長期金利の上昇基調が続いているが、市場では「今のところ株式市場はネガティブに反応していない。高市政権の積極財政で景気が改善するのではないかとの期待もあり、株高につながっているようだ」(丸三証券の投資情報部長・丸田知宏氏)との声が聞かれた。金利高を受けて金融株には上昇余地もあるという。

一方、目先の日本株は「年末が近づき商いも細ってくることから、どんどん上値を追うのは難しい」(丸田氏)として、横ばい圏での推移が続くとの予想が示された。

TOPIXは0.84%高の3412.07ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆6527億4800万円だった。東証33業種では、非鉄金属、電気機器、石油・石炭製品など20業種が値上がり。陸運、空運、食料品など13業種は値下がりした。

個別では、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、アドバンテストが上昇し、3銘柄で日経平均を593円ほど押し上げた。住友電気工業やフジクラ、ファナックも大幅高となった。キオクシアホールディングスは10%超高だった。半面、任天堂やニトリホールディングス、西武ホールディングスなどが軟調だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり771銘柄(48%)に対し、値下がりが771銘柄(48%)、変わらずが61銘柄(3%)だった。

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