- 2025/12/23 掲載
台湾の11月輸出受注、39.5%増 21年4月以来の高成長、AI需要好調
[台北 23日 ロイター] - 台湾経済部が23日発表した11月の輸出受注は前年同月比39.5%増の729.2億ドルだった。年末商戦を控え、人工知能(AI)関連技術への旺盛な需要が継続し、2021年4月以来の高い伸びを記録した。
ロイターがまとめた市場予想(30.1%増)を大幅に上回った。
前年実績を上回るのは10カ月連続。
米トランプ政権による関税の影響が懸念されているが、半導体が関税対象から除外されていることもあり、堅調なハイテク需要が台湾の輸出を強力に後押ししている。
経済部は、2025年通年の受注額が7000億ドルを超え、過去最高を更新する可能性があるとしている。12月の受注についても、前年同月比で36.1─39.8%の増加を見込む。
経済部は、米国の通商政策や地政学リスクなどの不確実性が世界の貿易の重荷となっているものの、AIや高性能コンピューティングといった新分野の拡大により、受注の勢いは今後も安定的に推移するとみている。
品目別では、通信機器が前年同月比69.4%増、電子製品が47.9%増と大きく伸びた。
地域別では、米国からの受注が前月の32.1%増から56.1%増へと急加速した。中国からの受注は17.6%増(前月は9.8%増)。
欧州は26.0%増、日本は15.4%増だった。
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