- 2026/04/03 掲載
イーライリリー経口肥満薬、売上が今年数十億ドルの予想も
[2日 ロイター] - このほど米食品医薬品局(FDA)から承認された、 米製薬大手イーライリリーの経口型肥満症治療薬「オルフォルグリプロン」について、ウォール街のアナリストは売上高が早くも今年時点で数十億ドルに達すると予想している。
具体的な予想値には幅があり、期待が強い一方で、投入初期特有の不透明感が影を落としている様子がうかがえる。
強気派はバースンタインやシティで、それぞれ年内の売上高予想は20億-25億ドルと約28億ドル。さらにシティはピーク時の年間売上高は400億ドルを超えると見込んだ。
慎重派のグッゲンハイム・パートナーズは今年約15億ドルの売上高になるとみている。
ただ予想の下限であっても、オルフォルグリプロンが競争環境を一変させる見通しに変わりはない。
オルフォルグリプロンは製造が比較的容易で、服用における制限も少ないため、デンマーク製薬大手ノボノルディスクにとって強力なライバルになろうとしているからだ。
またUBSの試算では、オルフォルグリプロンと、ノボが先行販売している肥満症治療薬「ウゴービ」の経口型を合計すると、今年の売上高は50億ドル前後になり、相当な規模の新たな経口型肥満症治療薬というクラスが誕生することを意味している。
JPモルガンのアナリストチームは、経口型という選択肢への需要や、規模の利益が相まってオルフォルグリプロンは、特に国際的に最有力の肥満症治療薬となり、来年までに売上高は60億ドルに膨らむと想定した。
ただ、販売開始当初の売上高は、この時期特有の動きによって抑制されるかもしれない。
バーンスタインのアナリストチームは、無償サンプルの提供、初期段階での低用量投与や価格調整が、処方件数が増加しても短期的な売上高の足を引っ張る恐れがあるとの見方を示した。
またイーライリリーは、注射型肥満症治療薬「ゼップバウンド」「マンジャロ」で経験した供給不足を教訓として、オルフォルグリプロンの安定供給を確保するため15億ドル相当の発売前在庫を準備したと述べた。
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