［パリ　４日　ロイター］ - フランス国債庁（ＡＦＴ）は、一部国債について、米投資銀行モルガン・スタンレーのプライマリーディーラー（政府証券公認ディーラー）資格を３カ月停止すると発表した。同行の過去の一部取引に問題があったとしている。

３日夜に発表した声明で明らかにした。停止期間は８月４日から最低３カ月間。モルガン・スタンレーの２０１５年６月１６日の取引が仏国債市場の流動性に深刻な影響を及ぼしたこと、仏市場監督当局の調査にきちんと対応しなかったことを理由に挙げた。

モルガン・スタンレーは、ＡＦＴの決定は認識しているとした上で、現在、改善策に取り組んでおり、できるだけ早期にプライマリーディーラー資格を回復することを望むと表明した。

昨年１２月、仏金融市場庁（ＡＭＦ）は、モルガン・スタンレーが仏国債市場を操作したとして２０００万ユーロの罰金を科した。同行は不正行為を否定している。

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