- 2020/08/21 掲載
午前の日経平均は反発、ワクチン期待で上昇後利益確定売り
米国株市場は、ダウが0.17%高、ナスダック総合が1.06%高、S&P総合500種が0.32%高で取引を終了。アップルやアマゾン・ドットコムなどハイテク株が堅調で、ナスダック総合は終値として過去最高値を更新した。
日経平均は前営業日比142円14銭高の2万3022円76銭で反発スタートし、一時254円81円高の2万3135円43銭で高値を付けたが、その後は53円73銭高まで徐々に上げ幅を縮小させた。市場では「寄り付き後、ファイザーとバイオンテックのコロナワクチンが10月申請に向けて順調との報道が好感され買い上がったが、実際にはワクチンの普及には時間がかかることなど、冷静さを取り戻し、利益確定売りが出たようだ」(三井住友DSアセットマネジメントのシニアストラテジスト、市川雅浩氏)との声が出ていた。「為替のドル/円が再び円高基調となっていることも重荷となっている」(同)という。
TOPIXは0.32%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は8376億9500万円と低調。東証33業種では、精密機器、その他製品、空運業などの28業種が値上がり。石油・石炭製品、海運業、電気・ガス業などの5業種は値下がりした。
個別では、任天堂<7974.T>が反発し2.14%高で午前の取引を終了。年初来高値を更新し、約12年ぶりに5万4000円台を乗せた。市場では「コロナ禍でも成長が見込めるとして相場をリードしてきた銘柄の多くが調整局面となる中で、動きの良さから資金を引き付けている」(国内証券)との声が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がりが銘柄1261、値下がりが734銘柄、変わらずが159銘柄だった。
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