- 2025/12/13 掲載
米TIME誌、2025年「今年の人」に「AI設計者」を選出
OpenAIのサム・アルトマン氏、NVIDIAのジェンスン・フアン氏やxAIのイーロン・マスク氏などが選ばれる
選出された人物として報じられているのは、OpenAIのサム・アルトマン氏、NVIDIAのジェンスン・フアン氏、Metaのマーク・ザッカーバーグ、xAIのイーロン・マスク、AMDのリサ・スー、Google・DeepMindのデミス・ハサビス、Anthropicのダリオ・アモデイ、スタンフォード大学のフェイフェイ・リーなど、AIの研究開発や基盤整備、社会実装を牽引してきた経営者・研究者である。日本からはソフトバンクグループの孫 正義氏も選出された。
TIME誌の「Person of the Year」は、その年に世界に最も大きな影響を与えた存在を選ぶもので、必ずしも肯定的評価に限らない。過去には個人だけでなく、集団や象徴的存在が選ばれた例もあり、今回の選出もその延長線上に位置付けられる。AIが単独の発明や企業活動ではなく、多数の意思決定と投資、研究の積み重ねによって形成されてきた現実を反映し、「人」を通じて影響力を示す狙いがあるとされる。
各国メディアは、今回の選考がAIの急速な普及と同時に、そのリスクや課題も浮き彫りにしている点を指摘している。AIは生産性向上や技術革新をもたらした一方で、雇用への影響、誤情報の拡散、プライバシーや安全保障上の懸念といった問題も顕在化している。TIME誌はこうした光と影の双方を踏まえ、AI時代を方向付けた人物群を「今年の人」として示したとしている。
今回の選出は、AIが一過性の技術トレンドではなく、世界の構造を長期的に変える基盤技術となったことを示す象徴的な出来事として受け止められている。
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