- 2025/12/04 掲載
【Copilot】エージェント「神アプデ6選」、アプリ開発・リサーチ・SharePointが超進化
連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術
1983年生まれ、秋田県出身。2010年に自社のMicrosoft 365(当時BPOS)導入を担当したことをきっかけに、多くの企業に対してMicrosoft 365導入や活用の支援をはじめる。Microsoft 365に関わるIT技術者として、社内の導入や活用の担当者として、そしてひとりのユーザーとして、さまざまな立場の経験から得られた等身大のナレッジを、各種イベントでの登壇、ブログ、ソーシャルメディア、その他IT系メディアサイトなどを通じて発信している。
【業務アプリ開発】自然言語で操作する「エージェント2つ」
マイクロソフトが2025年10月に発表した最新のエージェント「App Builder」と「Workflows」は、エージェントと対話をしながら業務アプリの開発や自動化を進められる機能です。これまでのMicrosoft 365では、Power AppsやPower Automateといったローコード開発ソリューションで、現場ユーザーによるアプリ開発基盤を提供してきました。今回の新しいエージェントでは主に自然言語で操作できるため、さらに多くのユーザーが、身近な業務に活用できるアプリを迅速に作成できるようになると期待されています。
■App Builder エージェント
アプリ作成エージェント「App Builder」は、作成したいアプリの要望を伝えるだけで、コーディング不要で業務アプリを素早く作成・共有できます。アプリ作成時には他のドキュメントやスプレッドシートを参照し、また、SharePoint Listsをバックエンドとして利用した、タスク管理表やダッシュボード、リストやその入出力機能などを、エージェントとの対話を通じて構築できます。
■Workflows エージェント
業務自動化エージェント「Workflows」は、自動化したい業務を伝えることで、Outlook、Teams、SharePoint、Plannerなど、Microsoft 365のサービスを活用した業務を簡単に自動化できます。メール送信、予定表管理、承認フロー、Teams通知などの処理を、わずか数ステップで構築できます。
これら2つのエージェントによって、Microsoft 365の活用はさらに広がり、現場主導の業務改善が加速することが期待されます。現場のユーザーは、開発期間や手間に見合わずシステム化が難しかった細かな業務や、数日・数時間と短期間だけ必要なアプリなどを、柔軟かつ迅速に作成できるようになるでしょう。
一方、ユーザーには、エージェントが作成したアプリに対して十分な動作確認やテストを行う責任が生じます。そのため、テスト手法に関するスキルが求められる場面も増えてくるかもしれません。
また現場で作成されるアプリが増えるため、IT部門にとっては、管理や統制をどう行うかが大きな課題となりそうです。現時点では、これらのエージェントはプレビュー段階であり、管理機能はほとんど公開されていません。今後、ガバナンスやセキュリティの観点でどのような仕組みが提供されるのかについては、引き続き注目していきたいところです。 【次ページ】【情報収集・分析】劇的に利便性が変わる「3つの神アプデ」
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