- 2020/08/28 掲載
トヨタ、7月世界生産約1割減 減少幅は着実に縮小 想定以上に回復
トヨタの7月の世界販売は12%減の74万7300台だった。同社は販売回復のペースを7―9月に前年同期に比べ約15%減、10―12月で約5%減、来年1―3月に約5%増と見込んでいるが、7月は「この想定を上回るペースで回復している」(広報担当者)という。
地域別の生産は、中国が前年同月比31.3%増だった。多目的スポーツ車(SUV)「RAV4」やセダン「カムリ」などの売れ行きが好調だった。北米は18.5%増。コロナの影響で3月以降は前年割れが続いていたが、5カ月ぶりに増加に転じた。市場全体が回復しており、ライトトラックのほか、SUV「ハイランダー」やカムリなどのハイブリッド車(HV)の好調が寄与した。
一方、欧州は24.9%減。販売は14.5%増と回復してきているが、フランスで新型「ヤリス」の切り替えによる一時的な生産減があったことが響いた。
日本は22%減だった。トヨタでは7月も一部の国内工場で生産調整を続けており、減産規模は当初計画の約1割減を想定済み。同社は「計画並みに進捗しており、他地域に比べて回復が遅れているという認識はしていない」(広報担当者)としている。
*見出しの文言を一部修正しました。
(白木真紀)
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