- 2020/09/01 掲載
M&Aで海外事業拡大、連結粗鋼生産1億トン目指す=日鉄社長
橋本社長は「需要が間違いなく伸びるのはインド」と指摘したほか、具体策はまだないものの重要な市場はASEANとの認識を示した。ベトナムやインドネシアでは中国勢が一番のサプライヤーになっているとして「看過するわけにいかない」と話した。米州ももう少し拡大の余地があるという。
中国は伸びないものの大きな市場とみるが、大規模な事業を手掛けるには政府の後ろ盾が必要だとし「今の事業が伸びることはあっても、新たにということはない」と述べた。
日本と海外の連結の粗鋼生産は足元で6000─6500万トンだが「これを1億トンにしていかないと、名実ともにトップ鉄鋼メーカーとはならない」と述べた。企業価値ベースで世界ナンバーワンの旗は降ろすつもりはないとし「まずは中国を除いて世界一の座を取り戻す」と述べた。
国内拠点は、技術の維持・発展を通じて海外展開を支援する役割を担う。中国勢が手がけない高級鋼の生産も強化する考え。国内では、これまでの再編・統合のシナジーを出し切っていないとして「これ以上、再編・統合を進める考えはない」と述べた。
(平田紀之)
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