- 2020/09/25 掲載
中国の政府系投資家集団、BMW合弁相手・華晨の非公開化を計画
ロイター報道を受け、香港に上場する華晨中国汽車控股の株価<1114.HK>は下げから切り返し、一時12.3%上昇。8月17日以来の高値となる7.86香港ドルを付けた。
華晨中国汽車控股の時価総額は46億ドル。関係筋によると、華晨を12%保有する政府系の遼寧省交通建設投資集団が非公開化を主導する見込み。
関係筋のうち2人によると、非公開化にはその他の政府系投資家も参加し、早ければ第4・四半期にキックオフする可能性がある。
華晨の親会社である華晨汽車集団[LNGOVC.UL]は、華晨非公開化の主導を遼寧省交通建設投資集団が検討していることについて関連情報を得ていないと説明した。華晨汽車集団は華晨を30%保有。遼寧省の国有資産監督当局が華晨汽車集団の過半を握っている。
華晨、遼寧省交通建設投資集団、同省の国有資産監督当局、BMWからは今のところコメントを得られていない。
関係筋のうち3人によると、同当局は非公開化案を支持しており、遼寧省交通建設投資集団は資金調達について複数の銀行と協議しているという。
リフィニティブのデータによると、香港上場企業が今年に入ってから表明した非公開化の規模は178億ドルに上り、昨年通年の規模の2倍以上となっている。理由にしばしば挙げられているのは割安な株価だ。
関係筋によると、投資家候補は華晨が香港市場で割安になっているとみている。リフィニティブのデータによると、華晨は予想利益の3.67倍で取引されており、業界の中央値14.4倍を大きく下回っている。
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