クレディスイス、商業不動産ファンドを清算へ　コロナで運用悪化

［チューリヒ　３０日　ロイター］ - スイスの金融大手クレディ・スイスは、グループ傘下の商業不動産ファンド、クレディ・スイス・リアルエステート・ファンド・グローバルを清算すると明らかにした。新型コロナウイルスのパンデミックを受けた市場の調整により取引量が減少し、資産価値が２０％以上目減りした。

同ファンドの保有不動産は、２０２１年前半にクレディ・スイス・リアルエステート・ファンド・インターナショナルに移管し、清算によって得た資金は投資家に返還するとしている。

リアルエステート・ファンド・グローバルの裏付け資産は、米国、アジア太平洋、欧州の上位１２位の商業不動産で成る。クレディ・スイスは「もはやファンドの運用成績は、裏付け不動産の質などに見合わなくなった」と説明した。