- 2020/12/09 掲載
中国の11月消費者物価、10年ぶりマイナス 食品価格が下落
[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した11月の生産者物価指数(PPI)は前年比1.5%低下した。10カ月連続での低下となったが、ロイターがまとめた市場予想(1.8%低下)よりも小幅なペースにとどまった。
中国経済が新型コロナウイルス危機から引き続き回復していることが浮き彫りになったが、消費者物価指数(CPI)は食品価格の下落を背景に約10年ぶりに低下した。
10月のPPIは2.1%低下していた。
CPIは前年比0.5%低下。CPIの低下は2009年10月以来。10月は0.5%上昇していた。市場予想は変わらずだった。
CPI低下の主因となったのは、変動の激しい食品価格。食品価格は前年比で2%低下した。食品とエネルギーを除くコアインフレ率は0.5%で、前月から変わらずだった。
中国経済は新型コロナ危機から順調に回復しており、11月の輸出は約3年ぶりの大幅増となった。
国家統計局が発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)も約3年ぶりの高水準となっている。
ただ、一部のアナリストによると、景気の回復はまだら模様で、一部の産業は人民元高や外需の低迷継続で苦戦を強いられている。
*内容を追加しました。
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