- 2020/12/22 掲載
米テスラ株が反落、S&P500採用初日 過大評価の声も
テスラの時価総額はS&P500採用時として過去最大となる。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのアナリスト、ハワード・シルバーブラット氏によると、テスラの構成比率は1.69%。
テスラ株価はS&P500への新規採用が発表された11月中旬以降で約70%上昇。年初来では約8倍となっている。
シルバーブラット氏によると、S&P500採用に伴うテスラ株へのパッシブファンドによる買い需要は18日取引終了時までで903億ドルに上ったという。
また、テスラ株が11.11ドル動くたびにS&P500は1ポイント変動するほか、S&P500の2021年の株価収益率(PER)は22.3倍から22.6倍に上昇するという。
テスラ株価はこの日序盤の取引で一時約6.3%安。直近2営業日では約12%上昇していた。
テスラの時価総額は約6600億ドルに達し、米上場企業で6番目の大きさとなったが、多くの投資家が過大評価されているとみている。
TSロンバードの戦略部門責任者、アンドレア・シシオーネ氏は「バリュエーション面では極めて高水準に達している。テスラは将来的に全く異なる企業になる可能性があるため、自動車会社として評価されているわけではないことを認識しておく必要がある」と述べた。
リフィニティブによると、テスラの売買代金は米株市場で最多。過去12カ月間の1日平均は約180億ドルと、2位のアップル(平均約140億ドル)を大幅に上回っている。
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